日野中央戸建

今回の住宅は横浜市は港南区日野中央二丁目の戸建です。平成11年築で現地調査の時点ではいまだ20年を経過していないので登記費用減税や住宅ローン減税は自動的に利用できるものでした。しかしながら引渡しが9月になることからこの時点で20年を経過してしまうことから、それらの優遇税制を利用するために「耐震基準適合証明書」の発行依頼がありました。

依頼主は横浜西区に拠点を置く、公団・公社賃貸斡旋をメインとする不動産仲介会社様です。以前からのクライアント様ですが、今回は戸建の耐震基準適合証明を取得したいとのご要望でしたので、ハードルの高さとNGの場合の代替案等をご説明し、仮審査をすることになりました。

戸建の耐震基準適合証明は、耐震診断を実施して一定以上の数値をクリアーすることで発行の可能性があります。マンションの耐震基準適合証明では耐震診断は必要ないことと較べると大きな違いです。戸建では昭和56年6月以降の新耐震基準の住宅でも、この耐震診断では7割以上の住宅が基準をクリアーできません。その理由は2階建て以下の木造住宅の確認申請の扱いにあります。

まずは簡単な図面のみで判断します。通常は販売図面で行います。販売図面を見たところ、正式に耐震診断をすれば数値をクリアーできる可能性の有る住宅でした。仮判断を踏まえ、建築設計図など他の資料を提供していただき、机上にて耐震診断の結果、1階のX方向の強度がかろうじてクリアーすることがわかりました。この計算結果は図面を基に行っていますので、実際の現地が図面どうりであることが必要です。そのために現地調査を行います。

現地調査

日野中央戸建

この住宅も当事務所の隣の区の港南区なので程近い場所でした。日野のなだらかな丘陵地を開発した造成地です。急峻な山岳地が多い横浜の造成地にあって、なだらかでとても雰囲気のいい住宅地でした。 まず外壁の状況から調べます。築20年が経過していますが外壁リニューアルからまだ日が浅いのか、とてもシッカリしたたたずまいです。基礎には床下換気口がありますが、クラックはまったく有りません。外壁のモルタルも健全です。増改築の形跡は見当たりません。

内部の調査を行います。内部もとてもきれいに使われていて20年が経過しているとは思えません。全ての部屋が設計当初と変わっていないことを確認します。 内部調査の結果、2階の洋室で一ヶ所だけ原設計と異なる点を発見しました。外壁に引き違いサッシが追加になっていました。でもこの食い違いは構造的に影響の無い部位であり、計算結果にも変化はありません。 漏水の形跡も無く、床や壁の傾きや傾斜もなくとても程度が良く、「耐震基準適合証明書」を発行することの出来る住宅であることが確認できました。